仙道の練丹段階と効果について


 ●練丹(練精化気)=第一段階
練精化気というのは、体内に充実させた精(陽気)を下丹田で練成して丹をつくるという意味で、この過程を練丹といいます。練丹は練丹法の中の第一段階の名称ですが、これが練丹法を成立させる基礎となるところから、行法全体を練丹法といいます。まず呼吸と意識を使って下腹部に熱を発生(起火)させます。初めの頃は下腹部が暖かくなる程度ですが、毎日繰り返し行っているとだんだん熱くなってきますから、これを下丹田に集めて熱の塊をつくります。これが丹で、起火から丹の結成までの期間を築基百日といいます。築基というのは基礎づくりということで、これには百日かかるというのですが、これは一応の目安で、資質や能力によって個人差があり、これにとらわれることはありません。 充分に熱が固まったと自覚できたら次ぎの段階に進めばよいのです。

  ●還丹(練気化神)=第二段階
練気化神というのは、下丹田で練成した丹を陽神に育て上げるということです。陽神というのは精体の初期の姿で精子と卵子がが子宮の中で受胎してから赤ん坊に育つように丹が成長して陽神になるのです。還丹には玉液還丹(小周天)と金液還丹(大周天)の二段階があり、これによって聖胎が陽神に成長します。次ぎの段階(出神)に進むのに自然に機が熟すのをまたなくてはなりません。

  ●出神(練神還虚)=第三段階
出神というのは、やはり人間の出産になぞらえたもので、体内で育てた陽神を体外に出す事です。ただし出神は、出産のように赤ん坊を独立体として体外に分離することではなく、陽神を練成する方法として行うものです。練神還虚というのは、陽神を鍛練して自然の姿に返すという意味です。

  ●守静(練虚合道)=第四段階
これが最終段階で、ひよわな存在である陽神をしっかりした精体に育てた後、これを体内に保持して道と一体となって不死を体得するという事です。精体といってもそれは物理的な物質ではなくイメージの結晶で、それを通じて道から無限、無尽蔵のエネルギーを受けるのです。

●練丹の最終目的は不老不死の体得ですが、そこへ到達する過程で心身上に顕著な変革が起こります。その主なものをあげると次ぎの通りです。
@医療で治らなかった慢性的疾患が治る。
A物事に動じない胆力が養成される。
B体質が改善され、病気に対する抵抗力が強くなり、病気にかかる事が少なくなる。
Cとかく物事を悲観的に考える癖がなくなり、楽観的に考えるようになる。
D頭のはたらき(推理力、記憶力など)がよくなる。
E病気や老化を恐れなくなる。
Fストレスが解消され、心が安定する。
G環境に対する順応力が強くなり、運命が好転する。
 


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